田原本線

田原本線
西田原本~新王寺
10.1キロ 1,500V 標準軌
  • 田原本駅(現 西田原本駅)、モ218 1955(昭和30)年5月30日
    田原本駅(現 西田原本駅)、モ218 1955(昭和30)年5月30日
  • 田原本線の歴史は古く、田原本鉄道として1911(明治44)年に免許を受けたのが始まりです。 大和鉄道と改称して1918(大正7)年4月26日に現在の路線が開通しています。 その後、路線は桜井まで延びさらに名張、宇治山田へと延長計画をたてましたが、大阪電気軌道・参宮急行電鉄との競争に破れその傘下に入りました。 大和鉄道は、1961(昭和36)年信貴生駒電鉄に、1964(昭和39)年に近鉄に合併されました。

  • 1972(昭和47)年2月頃の大輪田駅
    1972(昭和47)年2月頃の大輪田駅
  • 開業当時は1,067ミリ軌間の蒸気鉄道で、国鉄から直通の貨物輸送も行われていました。 次いでガソリンカー、木炭代燃車が登場。 600V電化は大和鉄道時代の1948(昭和23)年6月15日、同時に狭軌から標準軌(1,435ミリ)に拡幅。 1969(昭和44)年には1,500Vに昇圧しています。

  • 西大和ニュータウンの玄関口として改築後の大輪田駅、1976(昭和51)年2月
    西大和ニュータウンの玄関口として 改築後の大輪田駅、1976(昭和51)年2月
  • 田原本線は王寺で接続する生駒線とともに、奈良線の小・中型車の活躍の場でしたが、1992(平成4)年3月のダイヤ改正を機に大型車の8400系3両編成が投入されました。 併せて全列車でワンマン運転を実施しました。

思い出の車両 モ400形

  • モ400形 1963(昭和38)年3月14日
    モ400形 1963(昭和38)年3月14日
  • 1928(昭和3)年から1932(昭和7)年にかけて奈良線用として新造したデボ300形、103形、208形、211形の半鋼製車両を、1950(昭和25)年に統合してモ400形としました。 車体は15メートル長の片側2扉。 デボ300形、211形は正面非貫通式で片運転台、デボ103形、208形は貫通式の両運転台構造。 1969(昭和44)年の電車線1,500V化の後、一部を制御車に変更して生駒線・田原本線等で運用。 1976(昭和51)年までにすべて廃車しました。