広報だより

新型レール削正車「きずな」を導入し、さらなる安全性向上を図ります

 近鉄では、2026年9月から、レール表面をカッター刃で切削する新たな削正方式を採用した新型レール削正車「きずな」を導入します。今後は「きずな」と既存の削正車を併用し、定期的なレール削正に切り替えることで、さらなる安全性の向上、振動の低減による乗り心地の向上、そしてレール交換頻度を抑制する省メンテナンス化を図ります。
 「きずな」という名前には、「レールの傷(きず)を無(な)くす」という意味と、日々現場で列車運行を支える現場係員全員の団結力と結束を示す「絆(きずな)」で、レール折損を未然に防ぐという強い思いを込めています。

■「きずな」が担うレール削正の重要性

 列車走行時、レールと車輪が繰り返し接触することで、レール表面に金属疲労が蓄積し、傷が発生しやすくなります。この傷を放置すると表面から内部へと進行し、最終的にレール折損を引き起こす可能性があります。
 レール削正は、金属疲労を初期段階で除去するため、レール折損のリスクを減少させ、レール交換の頻度を抑制することができます。また、レール頭部形状を整えることで騒音と振動を低減させ、乗り心地が向上します。

■「きずな」の特長および導入効果

  1. レール表面をカッター刃で切削するミリング式を採用し、仕上げとして回転する砥石で削正するグラインディング式を併用
  2. 1回の作業における施工距離が既存の削正車と比べて約2倍に延伸され、作業効率が大幅に向上
  3. 作業時に火花がほぼ発生しないため、地上対応作業員が不要となり、作業の省力化を実現
  4. 切りくずは装備するコンテナに集積し、全てリサイクルされるため、環境負荷の低減に貢献
  5. 輪軸を交換することでレール間隔(軌間)が異なる線路でも走行でき、近鉄全線区での作業が可能

■「きずな」プロフィール

  • 車両:ROMILL 600
  • 車両サイズ:全長17.0m 全幅2.7m 全高3.7m 総重量 約60t
  • 車体製造:ローベル社(ドイツ)
  • ミリング装置製造:シュベアバウ・インターナショナル社(ドイツ)
  • 仕上がり検測装置製造:フォーゲル&プレッチャー社(オーストリア)
「きずな」の削正方式
「きずな」ROMILL 600

9月21日(月・祝)から30日(水)まで、秋の交通安全運動が実施されます

 踏切では、警報機の鳴っている時の横断や遮断機のくぐり抜けは危険ですから、おやめください。皆さまのご協力をお願いします。