9000系 / 8810系 / 8800系 / 8600系 / 8400系 / 8000系

9000系

  • 9000系
    9000系/モ9007-ク9107他 菖浦池駅~学園前駅間
  • 昭和58年、8810系をベースにMc-Tcの2両編成で製造したのが9000系です。 主電動機電圧を675V仕様として、1台の制御器で4個の主電動器を制御する界磁チョッパ制御車です。 車体は8810系と同様の構造で、軽量化が図られています。 昭和59年にも増備し、2両8編成の計16両を保有しています。
    当初奈良線・京都線で運用していましたが、平成15年~18年に名古屋線へ転用されました。

8810系

昭和56年、奈良線に投入した最初の界磁チョッパ制御車が8810系です。 4両4編成を製造し、続いて昭和57年には3編成を、昭和59年には1編成を各々追加しています。 この形式から車体の肩部の丸みを小さくして室内天井高さを上げるなど大幅な変更を行ないましたが、2次車以降は構体を変更して軽量化を図っています。 主電動機は160kWの大容量として、大阪線での運用も可能な車両性能を有しています。 なお、昭和58年には8810系をベースにMc-M-Tcの3両編成とした9200系も登場しましたが、平成3年に中間Tを追加して4両化しています。
一部大阪線へ転用された車両もあります。

8810系/ク8911-モ8811-モ8812-ク8912他
8810系/ク8911-モ8811-モ8812-ク8912他 小阪駅付近
6620系/ク6721-モ6671-サ6771-モ6621
9200系/モ9204-モ9203-サ9352-ク9302
小倉駅~向島駅間

8800系

  • 8800系/ク8901-モ8801-モ8802-ク8902他
    8800系/ク8901-モ8801-モ8802-ク8902他 今里駅
  • 8600系までの車両は1つの制御器で4個の主電動機を永久直列で制御していました。 昭和55年に登場した8800系は、2両8個の主電動機を1つの制御器で直並列制御するとともに、界磁位相制御によって回生制動を行なう方式とした省エネ車両です。 この制御方式は従来の直流直巻電動機をそのまま使用できることが特徴で、以後の8000系等を省エネ改造するときのモデルとなりました。

8600系

  • 860系/モ8606-サ8156-モ8656-ク8106
    860系/モ8606-サ8156-モ8656-ク8106
    平城駅~高の原駅間
  • 奈良線の最初の冷房通勤車両として、昭和48年、8400系をべースに冷房装置を搭載した8600系が登場しました。 4両編成を基本とし、1両当り10500kcal/h×4台のユニットクーラ、およびロスナイ(熱交換型換気扇)を取り付け、連続形外キセを採用しました。 また、正面行先表示器、車体排障板を当初より採用しています。 省エネ改造は4両4編成のみ実施しています。 なお、8619の編成は6両固定編成です。

8400系

  • 8400系
    8400系/ク8301-モ8451-モ8401-ク8351 八木西口駅付近
  • 8000系が2両編成を基本に中間車を追加する形で3・4両化を図っていたことに対し、昭和44年以降の8400系では、新造当初から3両または4両固定編成で設計し、一部機器の集約化などを行ないました。 昭和54年から冷房改造工事を行ない、昭和56年以降、4両1編成と2両編成を除いて省エネ改造も実施しています。 また、3両7編成については、田原本線のワンマン運転化に対応し、平成4年に保安機器等の改造を実施しています。
    平成16年より廃車が始まっています。

8000系

  • 8000系/ク8587-モ8227-サ8727-モ8087他
    8000系/ク8587-モ8227-サ8727-モ8087他
    富雄駅~学園前駅間
  • 新生駒トンネルの開通により車両限界が奈良線全線で拡大されたことに伴い、昭和39年・900系を基本に8000系を製造しました。 近鉄の車両群の中で同形式車両として最多の車両数を占めています。 Mc-Tcの2両編成を基本としますが、昭和41年以降、中間M-Tを追加して4両化を図ったほか、一部の編成は中間Mのみを増備して3両化しています。 昭和43年にはアルミ車体の試作車4両1編成を製造しました。 昭和49年以降、冷房改造を実施するとともに、一部の編成には界磁位相制御方式による省エネ改造を実施していましたが、平成18年から、廃車が始まっています。

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