道明寺線
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近鉄の路線中、最も古い歴史を誇るのは柏原~古市間で、1898(明治31)年3月に河陽鉄道(のち河南鉄道→大阪鉄道に社名変更)によって開通されました。 もちろん当時は電車ではなく蒸気機関車がゴットン、ゴットン、のんびり走っていました。 道明寺線が電化されたのは1924(大正13)年のことです。
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開業までは、大阪府の中・南河内の一帯の鉄道といえば、国鉄関西本線(当時)と堺東~河内長野間の高野鉄道(現 南海電気鉄道高野線)だけで、河陽鉄道による開通は関西本線の柏原と高野鉄道の河内長野との短絡が目的でした。 河陽鉄道は、関西本線とは直通輸送を計画していたため、軌間は1,067ミリが採用されました。 このことが、現在1,435ミリ軌間が主体の近鉄にあって、南大阪線を中心とする天王寺や吉野線等の路線が1,067ミリであることの要因ともなっています。
思い出の車両 モ5151形
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1923(大正12)年、吉野鉄道が電化に際して新造した木造車両で、6両製造されました。 集電装置にパンタグラフを使用し、車体の正面は平面3枚窓の非貫通式で、長さ16メートル、片側3扉。 1960(昭和35)年から1961(昭和36)年に廃車となりました。