生駒鋼索線

2.0キロ 200V 狭軌
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開業当時の鳥居前駅 -
生駒鋼索線は、鳥居前と宝山寺を結ぶ0.9キロ(複線)と、宝山寺~生駒山上間1.1キロ(単線)からなります。
このうち鳥居前~宝山寺間は大阪電気軌道(近鉄の前身)の系列会社である生駒鋼索鉄道により1918(大正7)年に開業。 わが国最初のケーブルカーというので非常な評判となり、宝山寺への参詣者も激増しました。
鳥居前駅の名の由来となった大鳥居は現在、宝山寺境内に移転されました。
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開業当時の鳥居前駅の乗降場 -
1922(大正11)年、生駒鋼索鉄道は大阪電気軌道と合併。 その後1926(昭和元)年、輸送力増強のため、複線化が完成。 このうち片方は戦時中に撤去されましたが1953(昭和28)年には復活しています。
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宝山寺駅の巻き揚げ機械室 -
一方、宝山寺~生駒山上間は鳥居前~宝山寺間とは別個の路線として、生駒山上遊園地の開設に合わせて1929(昭和4)年に開業しました。 現在でも運転系統は宝山寺駅で2分割され、乗り換えが必要です。
思い出の車両
1918(大正7)年8月の開業当時は木製の車両でした。 1928(昭和3)年に新造した車両は、後に「いのり」、「めぐみ」と名付けられましたが、2000年(平成12)年2月に廃車。 うち「いのり」は生駒山麓公園に寄贈しました。



現在の生駒鋼索線客車には、以下の6台が運行しています。
1. コ11型 11号車 「ブル」
………宝山寺1号線
2. コ11型 12号車 「ミケ」
………宝山寺1号線
3. コ3型 3号車 「すずらん」
………宝山寺2号線
4. コ3型 4号車 「白樺」
………宝山寺2号線
5. コ15型 15号車 「ドレミ」
………山上線
6. コ15型 16号車 「スイート」
………山上線





