奈良線

奈良線
布施~近鉄奈良
26.7キロ 1,500V 標準軌

奈良線は布施から奈良に至る線区ですが、難波線(大阪難波~大阪上本町間)と大阪線の一部(大阪上本町~布施間)を含めて広い意味で奈良線と呼ばれています。

  • 賑わう開業当日の上本町駅
    賑わう開業当日の上本町駅
  • 奈良線は、近鉄の前身である「大軌(大阪電気軌道)」の最初の路線として1914(大正3)年4月30日、上本町~奈良間が開通。 開業から9月30日までの154日間の営業成績は、乗客数167万73人(1日平均1万845人)、収入26万2,206円16銭(1日平均1,702円64銭)、走行キロ93万2,311キロ(1日平均6,053キロ)でした。 しかし「お天気電車」ともいわれ、乗客数や収入はつねに天候に左右され、雨の日は収入が500円に満たないこともあったようです。

  • 開業当時の生駒トンネル
    開業当時の生駒トンネル
  • 1914(大正3)年4月18日に完成した生駒トンネルは全長3,388メートル、広軌複線としては当時わが国最長のトンネル。 工期は33ヵ月を要し、非常な難工事でした。

1969(昭和44)年12月、奈良駅を地下化。 翌年3月、上本町~近鉄難波間の地下新線が開業しました。 昭和40年代以降、かつての山野と丘陵は大阪のベットタウンに変貌。 奈良線の通勤・通学客は急増し、土曜・休日には行楽客でにぎわいを見せています。

思い出の車両 モ200形

  • モ200形(旧デボ1形)は、大阪電気軌道が大阪~奈良間開業に備え、1914(大正3)年4月に新造した木造電車。 約50年にわたって奈良線、橿原線、天理線等で活躍しました。