鳥羽線

宇治山田~鳥羽
13.2キロ 1,500V 標準軌
  • 宇治山田駅高架ホーム、
    賢島方面行バスのりば
  • 第2次大戦後、鳥羽・奥志摩方面への観光客は増加の一途をたどっていました。 しかし山田線は宇治山田駅が終点で、鳥羽方面へのアプローチは、バスに乗り継ぐか伊勢市から国鉄(現JR)を利用するしかなく、はなはだ不便を極めていました。 その後、道路整備に伴い、宇治山田駅の高架ホームにバスストップを開設し、近鉄特急と連絡した志摩直通の特急バスを運行しました。

  • 建設中の鳥羽駅
  • 大阪で開かれた万国博覧会を前に、全国から訪れる観光客を伊勢志摩へ誘致するため、近鉄では鳥羽・奥志摩方面への鉄道線を整備することにしました。 鳥羽線は1968(昭和43)年5月着工。 大規模な機械を駆使して工事を進め、宇治山田~五十鈴川間は翌年12月15日営業を開始。 1970(昭和45)年3月1日には全通。 同時に志摩線軌道拡幅工事も完成。 これにより、大阪・京都・名古屋から鳥羽・賢島への直通列車の運転が可能になり、近鉄の歴史に大きなページを刻みました。

  • 宇治山田駅から鳥羽方を見た
    建設中の高架橋。将来早期に
    複線化するため、複線幅で構築
  • 当初は単線で開業した鳥羽線は、その後の輸送需要の増大により、1975(昭和50)年12月には全線の複線化が完成しています。 大阪・京都・名古屋から伊勢志摩方面へ向かう特急は、そのほとんどが宇治山田から奥へ足を伸ばすため、鳥羽線も山田線同様、特急の目立つ路線となっています。