厳しい自然界を懸命に生き抜く鳥たちの姿に魅せられ、長年にわたり制作を続けてきた上村淳之。今年喜寿を迎え、ますます奥深い画境へと歩を進める淳之の新たな世界を、近作を中心に紹介します。象徴空間に描かれる鳥たちを通して、自然を愛でる楽しさを取り戻し、失われつつある自然の大切さを見直す機会となることを願います。
屏風は、古くから日本独自の美の形として他には類を見ない魅力を放ってきました。二曲、四曲、六曲、一隻、一双など様々なバリエーションを持ち、平面作品からは味わうことのできない立体的空間美が展開されます。屏風という形状に描かれた三代の作品とじっくり向き合いながら、日本特有の伝統美をご堪能下さい。
当館では開館以来、若手の花鳥画家育成を目指し毎年松伯美術館花鳥画公募展を開催して参りました。身近から自然が消えゆく今、花鳥画を目指す若者が減少しつつありますが、本展に寄せられる作品は自然を慈しむ気持に満ち花鳥画の将来が明るいことを物語ります。若手作家たちのフレッシュな作品を通して花鳥画の未来を考えます。
万葉集に詠まれる飛鳥、奈良朝のおおらかな情景をいつかは画にしてみたいと語った松篁。井上靖執筆『額田女王』の挿絵原画や壁画として制作された「万葉の春」など、松篁が理想とした万葉世界を紹介するほか、安田靫彦や堂本印象らが描いた奈良にまつわる作品も合わせて展示し、遷都1300年を迎えた奈良の昔を振り返ります。
自然に教えられ導かれ花鳥画の世界を描くという上村松篁と淳之。日本画において四季折々の情趣は欠かせないものですが、特に淳之は冬の厳しさにこそ自然の本質が表現されていると語り、雪景色に小禽を配する作品を数多く残しています。二人の画家が感じた冬景色の様々な表情を、松篁・淳之各々の世界観によりご紹介します。
50歳以下の日本画家より公募した花鳥画を審査の上、入選作を展示する。(本展公募は平成22年9月上旬より開始予定です。応募を希望される方は松伯美術館花鳥画事務局までお問い合わせ下さい。)
過去の公募展 松伯美術館花鳥画展