大和文華館 The Museum Yamatobunkakan
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美術館概要

沿革

財団法人大和文華館は昭和21年5月に、当時の近鉄社長で美術館構想の発案者、種田虎雄氏を代表発起人として発足しました。美術館設立を委嘱された初代館長矢代幸雄氏は当初十数年間、鋭意日本、東洋の美術品の蒐集に努めました。その結果、後に国宝4件、重要文化財31件が指定される重要なコレクションができました。昭和35年10月、近畿日本鉄道株式会社の創立50周年記念事業の一つとして当時の社長佐伯勇氏の尽力によって、奈良市学園南の蛙股池の畔の丘陵地に美術館が建てられ、開館しました。
以来、東洋の古代美術の粋を集めた美術館として、展覧会を中心に幅広い活動を展開し今日に至っています。


所蔵品

本館は古代から近代に至る日本、中国、朝鮮を主とした東洋の絵画、書蹟、彫刻、陶磁、漆工、金工、染織、硝子などの美術工芸品を蒐集保管し、それらを展観内容に応じて公開しています。所蔵品の点数はおよそ二千点で、この中には「寝覚物語絵巻」「一字蓮台法華経」「婦女遊楽図屏風(松浦屏風)」「李迪筆雪中帰牧図」の国宝4件をはじめ、「佐竹本三十六歌仙絵小大君」「高麗青磁九竜浄瓶」などの重要文化財31件が含まれています。


展覧会

所蔵美術品をテーマ毎に展示する平常展を一年に7回、特定の主題のもとに館内外の美術品を展示する特別展を年1回開催しています。また毎週土曜日には展示室において当館学芸員による陳列品の解説を行うとともに、日曜美術講座などの講座を展覧会毎に開催しています。


出版

本館では美術に対する関心を深め、一般教養の高揚をはかるための出版事業をおこなっています。これは美術品のもっている情報価値をいろいろな形の印刷媒体によって、広く社会に普及啓蒙することを目的としています。美術雑誌『大和文華』(昭和26年創刊)、『所蔵品分冊図録』、『名品図録』、美術品の複製、色紙、絵葉書などを製作販売しています。


建物・庭園

本館建物は日本的な建築様式を取り入れた造りで、とくに土蔵や城郭をイメージした海鼠壁、竹の中庭のある数奇屋風の展示室に特色があり、自然と調和した建築美を見せています。設計は日本芸術院会員、吉田五十八氏であります。また当館は野趣に富んだ美しい自然園“文華苑”に囲まれています。四季折々の花々で彩られ、松林には野鳥がさえずり、一年中訪れる人々の目と耳を楽しませてくれます。見所としては「ササユリ」「七福神の梅」「三春の瀧桜」などがあります。