奈良電気鉄道
奈良電とは
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昭和3年11月開業の奈良電鉄は、近鉄京都線の前身。 昭和38年の合併により、近鉄の一員になるまで独自の歩みを続けました。 南山城の田園地帯を、グリーンとクリームに塗り分けられた電車が1~2両で走る姿は、オールドファンには、ついこの間のように思い出されるはずです。
奈良電鉄 車両群
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奈良電鉄は開業時にデハボ1000形を用意。 その後の増備で、昭和38年の合併時には電動貨物2両を含め10形式44両が在籍、すべて近鉄に引き継がれました。 奈良電鉄の車両は数の割りに形式数が多いのが特徴であり、個性的とも、統一性に乏しいとも受け取られていました。
奈良電鉄の車両 代表車両・デハボ1000形
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奈良電鉄の代表車両といえるのがデハボ1000です。 この車両は奈良電鉄が開業に際し製造。 腰板が高く小さな窓、数多く並んだリベットが目につく、いかにも昭和初期らしいスタイルの3ドア・ロングシート車。 近鉄合併後も京都線普通列車の主力として活躍し、昭和44年9月の京都線昇圧を機に全車引退しました。
奈良電鉄の車両 代表車両・デハボ1000形
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奈良電鉄は京都・奈良を往来する観光客の利用も多いため、戦前からクロスシート車を導入、急行運転が行われていました。 昭和29年10月からは特急列車を設定し、クロスシート車・デハボ1200が登場。 やや車幅が狭い中型車ながら、端正なスタイルは大いにファンを魅了しました。 昭和32年には、増備車としてデハボ1350が製造されました。
デハボ1200と1350は、わずか5両の小所帯でしたが、車内設備の優秀さを買われ、近鉄に合併後は、有料特急に格上げされました。 運転区間は京都~奈良・橿原神宮前に限定されたため、特急車としてはビスタカーの陰に隠れ、地味な存在でしたが、後の京都~伊勢志摩間直通特急誕生の母体となった功績は大きいものがあります。
これらのクロスシート車も昭和49年までに特急車としての任を解かれ、4両は志摩線普通列車用に、1両は鮮魚列車用にそれぞれ転用。 昭和62年、廃車しました。
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