18400系 / 16000系 / 12400系 / 12200系 / 12000系 / 11400系

18400系

  • 18400系
    18400系/ク18504-モ18404他 高の原駅~平城駅間
  • 18200系で昭和41年に開始した京都~伊勢間特急の増強用として、昭和44年3月から18400系を製造しました。Mc-Tcの2両編成で、当時は橿原線の車両限界が狭いために車体幅を2590mmとしたスリムな車体です。また、京都線・橿原線は昭和44年9月に1500Vに昇圧するまでは600Vであったため、第1・2編成を当初600V仕様で製造し、昇圧工事と共に改造を実施しました。第3編成以降は当初から1500V仕様です。なお、この車両からリクライニングシートに偏心回転機構を採用し、また、ミニスナックカーとして第8編成までは12000系同様スナックコーナーを有していましたが、その後客席または車内販売準備室に改造しています。 平成9年に「あおぞらⅡ」として改造された1編成を残し平成12年を最後に全車廃車となりました。

16000系

狭軌線である南大阪線の特急用車両として16000系を運転しています。 Mc-Tcの2両編成を基本とし、丸みをおびた車体断面で車体幅は2740mmです。 主電動機は135kWを採用し、南大阪線では初めての電動制動、抑速制動付車両です。 昭和40年に2両2編成が営業を開始し、その後昭和52年までに9編成を製造しましたが、第8編成は中間M-Tを加えた4両編成となっています。
昭和56年に増備した2両は先頭形状に貫通幌カバー、埋め込み式の前照灯を採用し、車両形式を16010系としています。
第1~3編成は大井川鐡道に譲渡し、第6編成までは廃車となりました。

(2024年3月現在)

16000系
16000系/ク16108-モ16051-サ16151-モ16008
土師ノ里駅~道明寺駅間
16000系
16010系/モ16011-ク16111
上ノ太子駅~二上山駅間

12400系

  • 12400系
    12400系/ク12503-モ12453-サ12553-モ12403
    新大宮駅付近
  • 12200系がMc-Tcの2両編成を基本に中間M-Tを組み込むことで4両化を図っていたのに対し、12400系では最初から4両編成として設計したため、車内販売準備室、化粧室等が合理的な配置となり、出入台を編成両端と各連結部に1箇所ずつほぼ均等に並べ、客室との間には仕切りを設けて居住性を高めています。 また、外観は正面の平面図上の傾斜角を大きくし、正面の塗り分けラインも変更したほか、特急マークを特急標識と電動式の行先表示装置との一体型に改めました。 客室には妻面に沿線の伊勢志摩・大和路の風景をイラストにした化粧板や、アルミ押し出し型材を用いた壁材と同柄の荷物棚を採用し、貫通扉をブロンズ色の強化ガラスとするなど内装を一新していましたが、平成9年より室内のグレートーン化、LED号車表示器取り付け等のリニューアルを行いました。 昭和53年、ブルーリボン賞を受賞しています。 なお、同系列の車両として後に12410系、12600系も登場しています。

12600系/ク12702-モ12652-サ12752-モ12602(リニューアル前)
12600系/ク12702-モ12652-サ12752-モ12602(リニューアル前)
塩浜駅付近
12410系/ク12513-モ12463-サ12563-モ12413(リニューアル前)
12410系/ク12513-モ12463-サ12563-モ12413(リニューアル前)
西大寺駅~尼ヶ辻駅間

12200系

  • 12200系
    12200系/モ12237-サ12137-モ12037-ク12337(リニューアル前)
    五知駅~白木駅間
  • 12200系(新スナックカー)は昭和44年から8年間にわたって製造し、近鉄特急車の中では最多の166両の車両群でした。 12000系と同様、初期の車両にはスナックコーナーを設置しましたが、昭和44年の12221号車からは客席化し、Mcの定員は4人増えて68人となりました。 Mc-Tcの2両編成を基本としますが、昭和46年からは中間M-Tを組み込んで4両化を進め、さらに2編成は6両化していました。 車両性能ではT車のブレーキをディスクブレーキとするとともにブレーキ力を速度に応じて切り替える装置を備え、設計当初から120km/h運転への対応を考えていました。 なお、12000系同様に当初設けていたスナックコーナーは、後に客室または車内販売準備室に改造しています。 また、平成3年より車内のグレートーン化や間接照明などリニューアルされた車両も導入されました。

12000系

  • 12000系
    12000系/ク12104-モ12004他 今里駅付近
  • 昭和42年、M:T比を1:1として動力集中を図った12000系(スナックカー)が登場しました。 すでに18200系で実績のあった180kW主電動機によるMc-Tcの2両編成で、車体断面形状を一新したほか運転台前面幌にカバーを取り付けるとともに前照灯を埋め込み式とし、標識灯と行先表示を一体化するなど貫通形を意識させない先頭デザインとしました。 この車両より特急標識を円形にし、両側に羽のついたものとしました(後の車体更新時に行先表示装置と一体化)。 室内ではMc運転台後部に車両愛称の由来となったスナックコーナー(みやこコーナー)を設置し、一部の列車でビュッフェ営業を行なったが、後に車内販売準備室に改造しています。 座席はシートピッチをそれまでの950mmから980mmに拡げ、テーブル、灰皿を備えた回転リクライニングシートを採用するなど居住性の向上を図っていました。 平成12年を最後に全車廃車となりました。

11400系

  • 11400系
    11400系/モ11428-モ11427-ク11522他
    長谷寺駅~榛原駅間
  • 昭和38年、特急網の拡充と吊掛式特急車の置き替えを図るため、10400系(エースカー)をベースに、Tc・Mc-Mcの3両編成を基本とした11400系(新エースカー)10編成を製造しました。 Tcは運用に応じて増減でき、主電動機を145kWにパワーアップし、冷房装置もそれまでの集中式から1両あたり6台の分散式に変更しました。 昭和40年に湯の山特急、名古屋~伊勢間特急の増発のためにMc10両とTc2両を、さらに昭和44年に11520形3両を12200系に準じた仕様で製造し、計45両の車両群となりました。 昭和54年以降、1次、2次車の内装改良を実施するとともに中間Mcの運転台を撤去し、3両固定編成15組となりました。
    22000系の登場により平成9年を最後に全車廃車となりました 。

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