御所(ごせ)線

御所(ごせ)線
尺土~近鉄御所
5.2キロ 1,500V 狭軌
  • 新庄付近、飾り窓未改造モ5660 1958(昭和33)年10月28日
    新庄付近、飾り窓未改造モ5660
    1958(昭和33)年10月28日
  • 御所線は1930(昭和5)年、南大阪線の前身・大阪鉄道の傍系会社南和電気鉄道により開業。 当初は大阪鉄道自身が高田町(現在の高田市)~五條間の施設免許を申請していましたが、資金面で断念。 南和電気鉄道の手で改めて尺土~南和御所町(現在の近鉄御所)を開通し、現在の御所線が出来上がりました。

  • 尺土~新庄間、飾り窓付モ5660 1958(昭和33)年10月28日、後ろは二上山
    尺土~新庄間、飾り窓付モ5660
    1958(昭和33)年10月28日、
    後ろは二上山
  • 南和電気鉄道はさらに南の五條に至る19.5キロの免許を持ち、五條から和歌山県の橋本に至る12.5キロの免許も持っていましたが、おりからの世界恐慌もあって、計画を断念。 1944(昭和19)年4月1日の戦時合併で、近鉄の一員となり、五條延長への夢はついにかなわぬうちに終りました。

思い出の車両 モ5162形—モ5151形

  • 尺土~新庄間、モニ5162—モ5151 1955(昭和30)年1月23日
    尺土~新庄間、モニ5162—モ5151
    1955(昭和30)年1月23日
  • 吉野鉄道(現 吉野線)が電化に際して1923(大正12)年、川崎造船所で新造したダブルルーフの木造車。 モ5151形は妻面がフラットな非貫通3枚窓で、車体裾には切込みが付いていました。 晩年は道明寺線・御所線・伊賀線(現伊賀鉄道)で使用されていましたが、1960(昭和35)年~1961(昭和36)年に廃車。 モ5162形は妻面がフラット3枚窓で荷物室付。 1961(昭和36)年9月30日付で廃車となっています。